関数 - サンプルコード

日数の計算 CalculateDays()

日付の形式 dateformat()

うるう年 IsLeapYear()

次のうるう年 nextLeapYear()

収支の計算 updateincome() & updateexpense()

メール通知 EmailNotification()

フィールド値の更新 <UpdateFieldValue>()

1. 日数の計算
CalculateDays(): 2つの与えられた日付間の日数を計算する関数です。この関数は、整数（integer）値を返します。

関数の定義:
int Calculations.CalculateDays(date sdate, date edate) 
{
   days = (((input.edate - input.sdate) / 86400000)).toLong();  
   return days;
}
ここで、

int - 関数によって返されるデータの型は、int（整数）型です。

Calculations - この関数が作成されたネームスペースです。

CalculateDays - 日数計算の関数名です。

sdate - 日付（date）型の引数です。

edate - 日付（date）型の引数です。

関数の呼び出し:

CalculateDays 関数は、レコードの追加時（on add） -> 完了時（on success） スクリプトにおいて実行されます。
この関数によって返却された値で、フォーム内の数字フィールド、Number_of_days が更新されます。
on  add
    {
        on success
        {
            input.Number_of_days = thisapp.Calculations.CalculateDays(input.Start_Date, input.End_Date);
        }
    }

2. 日付の形式
dateformat() : 与えられた日付から、年月日を取得する関数です。
この関数は、入力された日付を、文字列（string）として "日/月/年" の形式で返します。（例：　12/2/2008）

関数の定義

string dateformat.getAustralian(date inputdate)
{
   month = inputdate.getMonth();
   day = inputdate.getDay();
   year = inputdate.getYear();
   outputstr = day + "/" + month + "/" + year;
   return outputstr;
}

3. うるう年
isLeapYear() : 与えられた年がうるう年（a leap year）かどうかをチェックする関数です。
与えられた年がうるう年の場合には、関数は論理型の値 'true' を返します。

関数の定義

bool isLeapYear(int year)
{
   leapyear = false;
   if ((input.year  %  4)  ==  0)
   {
       leapyear = true;
       if (((input.year  %  100)  ==  0)  &&  ((input.year  %  100)  !=  0))
       {
           leapyear = false;
       }
   }
   return leapyear;
}

4. 次のうるう年
nextLeapYear() : 与えられた年の次の年がうるう年（a leap year）かどうかをチェックする関数です。
ここで、この関数は、別の関数である isLeapYear() を呼び出しています。

Function Definition

int nextLeapYear(int year)
{
   if (thisapp.isLeapYear((input.year  +  1)))
   {
       return (input.year  +  1);
   }
   else if (thisapp.isLeapYear((input.year  +  2)))
   {
       return (input.year  +  2);
   }
   else if (thisapp.isLeapYear((input.year  +  3)))
   {
       return (input.year  +  3);
   }
   else
   {
       return (input.year  +  4);
   }
}

5. 収支の計算
　　　updateincome() & updateexpense()

サンプルとして、収支アプリケーションをご紹介します。このアプリケーションは、次の3つのフォームから構成されます。:

- 収入フォーム（Income form）：収入の詳細を入力します。

- 支出フォーム（Expense form）　：支出の詳細を入力します。

- 現在高フォーム（Amount in Hand form) ：1つのレコードを持ち、その時点での、収入の合計と支出の合計の差額を表示します。

さて、収入や支出が追加/修正/削除されたときはいつでも、収入合計と支出合計が更新され、その時点での現在高（Amount in hand）を計算する必要があります。
これを実現するには、レコード追加時（on add）と編集時（on edit）と削除時（on delete）の完了時（success）スクリプトに、同じ文の一式を書き込まなくてはなりません。
文を関数として定義することによって、ただ1箇所にコードを書き込むだけで、必要な箇所でその関数を呼び出すことができます。
関数の定義、関数の呼び出しを含む、このアプリケーションの完全なスクリプト(.ds ファイル)は、収支アプリケーションをご参照ください。

関数の定義: updateincome と updateexpense という名の関数を定義します。:
    functions
    {
        void updateincome()
        {
            x = 0;
            for each rec in Income
            {
                x = (x  +  rec.Amount_of_Income);
            }
            aih  =  Amount_In_Hand  [ID != 0];
            aih.Total_Income = x;
        }

        void updateexpense()

        {
            x = 0;
            for each rec in Expense
            {
                x = (x  +  rec.Expense_Amount);
            }
            aih  =  Amount_In_Hand  [ID != 0];
            aih.Total_Expense = x;
        }

    }
関数の呼び出し: updateincome と updateexpense という関数が呼び出され、収入フォームと支出フォームの、フォームのアクション＞レコード追加時（on add）と編集時（on edit）と削除時（on delete）のスクリプトから実行されます。

6. メール通知
EmailNotification(): ビューで選択したレコードに対して、メールを送信する関数です。

関数の定義
void Email.EmailNotification(string toaddress)
{
    sendmail
    (
        To       :  input.toaddress 
        From     :  zoho.adminuserid 
        Subject  :  "Subject of the email" 
        Message  :  "Your message" 
    )
}
カスタムアクション

EmailNotification 関数は、ビューの定義内でカスタムアクションとして設定されます。フォーム内の EmailId フィールドの値は、引数として渡されます。
custom actions
    (
        "Send Mail" : Email.EmailNotification(toaddress = EmailId)
    )

7. フィールド値の更新
<UpdateFieldValue>（）: ビューで選択したレコードに対して、SampleForm フォーム内の Travel_Status フィールドの値を "Confirmed" に更新する関数です。

関数の定義
void test.ConfirmTrip(int id)
{
    rec  =  SampleForm  [ID == input.id];
    rec.Travel_Status = "Confirmed";
}
カスタムアクション

ConfirmTrip 関数は、ビューの定義内でカスタムアクションとして設定されます。
選択されたレコードの ID フィールドの値は、引数値として渡されます。
custom actions
    (
        "Confirm" : test.ConfirmTrip(id = ID)
    )
注記: 上記はサンプルです。必要に応じて、フォーム名とフィールド名を変更し、ご利用ください。

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