ビューへの基準とフィルタの設定
ビューの作成
初期設定では、フォーム内の全レコードが、ビューに表示されます。
フィルタは、ビュー内で指定したレコードのみ表示するように設定する、「基準」と呼ばれる条件の一式です。
初期設定フィルタは、単一選択フィールドと複数選択フィールド、日付フィールドに対して作成されます。
フォーム内の全ての列を表示する デリュージ構文は、下記のとおりです。
構文
list <"ビュー名"> { show all rows from < フォーム名 > ( < フィールド名 > < フィールド名 > < フィールド名 > < フィールド名 > ) filters ( < 単一/複数 選択リスト型フィールド名 >
< 単一/複数 選択リスト型フィールド名 > ) }
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ベース基準
図書館で本を探すときには、最初に、今借りることのできる本のリストをチェックすることでしょう。これは、頻繁に必要となる機能です。
ビューの作成時に、一致基準を設定することで、簡単に実現することが可能です。
デリュージスクリプトで、ベース基準(Base Criteria)を指定するには、下記の青色に色づけされた部分のコードのような基準をビューに追加します。
list Employee_Form_View { displayname = "Employee Form View" show all rows from Employee_Form [Department == "HR"] ( Employee Phone Date_of_Birth as "Date of Birth" Postal_Address as "Postal Address" Date_of_Joining as "Date of Joining" Department ) filters ( Date_of_Birth Date_of_Joining Department ) }
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上記のコードでは、"Employee_Form" フォーム内の、"Department" フィールド値が "HR" であるレコードのみが表示されます。
ベース基準が指定されていない場合には、すべてのレコードが表示されます。
オートフィルタ
フィルタとは、複数の基準設定のセットです。ビュー内の登録レコードを指定の条件でフィルタすることができます。デフォルトフィルタが、単一選択フィールドと複数選択フィールド、日付フィールドに対して自動で作成されます。これらのフィルタは、"オートフィルタ(Auto filter)"と呼ばれます。
Zoho Creator では、下記のフィールド型に属するフィールドの全てに対して、デフォルトフィルタを自動作成します。
フィルタとして、フィールド名を指定するだけで設定可能です。
デフォルトフィルタ付きでフォーム内の全レコードを表示するためのデリュージ構文は、下記のとおりです。:
list Employee_Form_View { displayname = "Employee Form View" show all rows from Employee_Form [Department == "HR"] ( Employee Phone Date_of_Birth as "Date of Birth" Postal_Address as "Postal Address" Date_of_Joining as "Date of Joining" Department ) filters ( Date_of_Birth Date_of_Joining Department ) } |
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Zoho Creator のGUI モード(編集モードのビュータブ>フィルタ設定画面)では、初期設定フィルタが表示されます。
表示 チェックボックスを選択するだけで、自動フィルタを有効化/無効化できます。
初期設定では、有効になっています。

ライブモードでは、下図のように、フィルタはフィルタのドロップダウンリスト内に表示されます。フィールド名が、フィルタ名となります。フィールド値は、フィルタのドロップダウンリスト内に表示されます。フィルタ名を選択すると、そのフィルタ基準を満たすレコードのみが表示されます。
例えば、Employee ビューでは、Department が"Engineering"として選択されているとき、Employee フォーム内で department が
"Engineering" であるemployees のみ、下図のように一覧に表示されます。

カスタムフィルタ
カスタムフィルタは、ユーザ定義の複数の基準のセットです。
現在は、単一の基準のみ、GUIモード(編集モードのビュータブ>フィルタ設定の「新規カスタムフィルタの作成」をクリック)で定義することができます。
下図をご参照ください。

全一致(match all)と、部分一致(match any)から選択できます。
上記のカスタムフィルタに対して生成された Deluge スクリプトは、下記の青字部分です。:
filters ( EducationalQualification Experience BloodGroup "Diploma with 2 years experience" : (EducationalQualification == "Diploma" && Experience == "2 years") )
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AND と OR
の両方の演算子を含むといった、少し複雑な基準を設定するには、Deluge スクリプトが必要になります。
下記のサンプルコードをご参照下さい。:
filters ( EducationalQualification Experience BloodGroup "Diploma with 2 years experience" : (EducationalQualification == "Diploma" && Experience == "2 years") "Diploma/PostGraduate" : ((EducationalQualification == "Diploma" && Experience == "2 years") || Educational Qualification == "PostGraduate") ) }
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ここでは、"Diploma/PostGraduate" は、AND (&&) と OR (||) との両方の演算子で基準式を設定した、 カスタムフィルタです。
デリュージスクリプトの式に関する詳細は、式 をご参照ください。
