関数>関数の定義
関数 タブは、新規関数を定義するために、スクリプトエディタに追加されました。
関数の定義の手順
1. 新規関数を追加するには、スクリプトエディタ内に表示されている 関数 タブを選択します。下図のような 新規関数 ダイアログが表示されます。関数名、ネームスペース、返却型、(この関数に渡される)引数(もしあれば)を入力します。
関数名: 名前は、その関数を呼び出すための識別子です。その機能を示すような名前を、関数名として入力してください。関数名に、空白は使用できません。
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ネームスペース: 関連する関数は、目的別に名前の下でグループ化され、維持管理が容易になります。その目的を示すような名前を、ネームスペースとして入力してください。ネームスペースに、空白は使用できません。 スクリーンショットの表示
返却型: 返却型は、関数によって返されるデータのデータ型指定子です。関数によって返されるデータがない場合には、返却型は void (返却値がない)とする必要があります。
引数 (必要数を定義可能): 関数が呼び出された際に、関数にパラメータを渡すことができます。各引数は、標準の変数定義(例: int a)のように、データ型指定子と、それに続く識別子で構成されます。異なるパラメータは、カンマで区切ります。
たとえば、フォームに入力した名前を表示するような、簡単な関数を作成してみましょう。
関数名を Hello とします。この関数は引数を返さないので、返却型は void です。文字列(string) 型の引数が、関数の呼び出し時に、この関数に渡されます。
最後に、関数の作成 ボタンをクリックして、関数を作成します。

2. 左にある 関数 ツリーにて、Hello 関数が、ネームスペース util の下に追加されました。
関数ツリーから関数を選択して、ドラッグ&ドロップやフリースクリプトを利用して、実行するDeluge 文を追加します。
ここでは、与えられた名前を表示するために、Info (情報表示) のDeluge 文を追加します。Edit をクリックして、この文を編集します。
最後に、スクリプトの保存 をクリックして、関数を保存します。

関数が、定義したとおりに実行するかどうかのテストのために、スクリプトの実行 ボタンを利用することもできます。引数として値を入力して、テストします。
たとえば、Hello 関数を実行するには、引数<文字列(string)型 name>に対して値を指定します。送信時に、Info の Deluge 文である、"Hello" + input.name が実行されます。:

メモ: 関数ダイアログにて、スクリプトコードを直接書いたり、ペーストしたりするには、スクリプトを書く/サンプル関数のコピー オプションを選択します。:

ネームスペース:
下図において、計算 は、計算に関連した同様の関数をグループ化する、ネームスペースです。
ここで、CalculateDays、 CalculateHours
などは、関数名です。
もし、関数が定義されたアプリケーション内で、関数が呼び出された場合、ネームスペースに thisapp
という単語を追加します。
もし、異なるアプリケーション内で、関数が呼び出された場合、ネームスペースには、その関数が定義された実際のアプリケーション名を追加します。
たとえば、CalculateDays 関数が、Sample
アプリケーションから呼び出された場合、関数の呼び出しは次の形式になります。: thisapp.Calculations.CalculateDays()
ここで、
- thisapp は、現在のアプリケーションを参照します。
- Calculations は、ネームスペースです。
- CalculateDays は、関数名です。

フォームやフィールドのアクションからの関数の呼び出しについては、関数>関数の呼び出し をご参照ください。